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明治元訳「舊約聖書」(1953年版) 大正改訳「新約聖書
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2 Peter 2
2 / 3
1
されど民のうちに僞 預言者おこりき、その如く汝らの中にも僞 教師あらん。彼らは滅亡にいたる異端を持ち入れ、己らを買ひ給ひし主をさへ否みて、速かなる滅亡を自ら招くなり。
2
また多くの人かれらの好色に隨はん、之によりて眞の道を譏らるべし。
3
彼らは貪慾によりて飾言を設け、汝 等より利をとらん。彼らの審判は古へより定められたれば遲からず、その滅亡は寢ねず。
4
神は罪を犯しし御使たちを赦さずして地獄に投げいれ、之を黒闇の穴におきて審判の時まで看守し、
5
また古き世を容さずして、ただ義の宣傅者なるノアと他の七人とをのみ護り、敬虔ならぬ者の世に洪水を來らせ、
6
またソドムとゴモラとの町を滅亡に定めて灰となし、後の不 敬虔をおこなふ者の鑑とし、
7
ただ無法の者どもの好色の擧動を憂ひし正しきロトのみを救ひ給へり。
8
(この正しき人は彼らの中に住みて、日々その不法の行爲を見 聞して、己が正しき心を傷めたり)
9
かく主は敬虔なる者を試煉の中より救ひ、また正しからぬ者を審判の日まで看守して之を罰し、
10
別けて、肉に隨ひて、汚れたる情 慾のうちを歩み、權ある者を輕んずる者を罰することを知り給ふ。この曹輩は膽 太く放縱にして、尊き者どもを譏りて畏れぬなり。
11
御使たちはかの尊き者どもに勝りて、大なる權勢と能力とあれど、彼らを主の御前に譏り訴ふることをせず。
12
然れど、かの曹輩は恰も捕へられ屠らるるために生れたる辯別なき生物のごとし、知らぬことを譏り、不義の價をえて必ず亡さるべし。
13
彼らは晝もなほ酒食を快樂とし誘惑を樂しみ、汝らと共に宴席に與りて、汚點となり瑕となる。
14
その目は淫婦にて滿ち罪に飽くことなし、彼らは靈魂の定らぬ者を惑し、その心は貪欲に慣れて呪詛の子たり。
15
彼らは正しき道を離れて迷ひいで、ベオルの子バラムの道に隨へり。バラムは不義の報を愛して、
16
その不法を咎められたり。物 言はぬ驢馬、人の聲して語り、かの預言者の狂を止めたればなり。
17
この曹輩は水なき井なり、颶風に逐はるる雲霧なり、黒き闇かれらの爲に備へられたり。
18
彼らは虚しき誇をかたり、迷の中にある者どもより辛うじて遁れたる者を、肉の慾と好色とをもて惑し、
19
之に自由を與ふることを約すれど、自己は滅亡の奴隷たり、敗くる者は勝つ者に奴隷とせらるればなり。
20
彼 等もし主なる救主イエス・キリストを知るによりて、世の汚穢をのがれしのち、復これに纏はれて敗くる時は、その後の状は前よりもなほ惡しくなるなり。
21
義の道を知りて、その傳へられたる聖なる誡命を去り往かんよりは寧ろ義の道を知らぬを勝れりとす。
22
俚諺に『犬おのが吐きたる物に歸り來り、豚 身を洗ひてまた泥の中に轉ぶ』と云へるは眞にして、能く彼らに當れり。
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